元・立誠小学校での最後のコーヒーサーブ

2018年1月15日(月)、『ENJOY COFFEE TIME week』の初日。そしてDongreeにとっては『元・立誠小学校』でコーヒーを淹れる最後の日。
初の平日開催ということもあってか、ゆるやかなスタートだったこの日。
お店とお客さんの垣根がない、とてもあたたかい輪の中で充実の一日を過ごすことができました。

「こんな幸せなコーヒーのイベントは他にはないよ。」

そんな声が出店者からもお客さんからも聞こえてくる、とても素敵な空間ですが、残念ながらこの場所でのECT開催は今回がラスト。
残り5日間、1人でも多くの人にこの素晴らしい空間を体験してもらいたく、まだ開催中ではありますが少しだけレポートさせていただきます。

  

さて、この『ENJOY COFFEE TIME week』の開催地である、『元・立誠小学校』という場所は、1869年に開校しました。
高瀬川沿いに立ち、アーチ型の玄関や装飾を施したバルコニーなどの意匠を凝らした外観、漆喰の壁に木の床が趣き深い校内が魅力の小学校。
1993年に閉校したのちは、アートや映画、マーケットイベントなど京都カルチャーの発信の場として、長らく活躍してきた歴史ある建造物です。
とても趣のある校舎が素敵だったのですが、残念ながら老朽化が進み、運営方法の見直しもあって、2018年2月から本格的な建て替え工事が決定しています。

いまから約15年ほど前、私がまだ京都の芸術大学に通っていた頃、この校舎で活躍しているアーティストや芸大生達に憧れ、羨ましく思っていたことを覚えています。
そんな自分が、コーヒースタンドの店主としてこの立誠小学校に立ってる日が来ようとは、まさに夢にも思わぬ事でした。

人生なにがあるかわからないとは言うけれど、わからないなりに色々やってきた甲斐もあったなぁと、とても感慨深いものがあります。

そんな『元・立誠小学校』で、2015年から始まり年2回ほどのペースで開催されてきた『ENJOY COFFEE TIME (通称ECT)』は、京都のコーヒーショップが一同に会する正にオールスター祭。
そして「横のつながりが強い」と言われる京都の町にあってか、お店とお客さんの関係性がとても特徴的。お客さんがお店同士をつないでくれたり、お店がお客さん同士をつなぐ。

そうしてみんながなんとなく顔見知りになってる。この「なんとなく」なグラデーションの部分に、このイベントの随一の魅力があるのではないかと思っています。

出店者のみなさん、いつもの顔なじみのお客さん、そして老若男女のコーヒー好きが集まり、すべてが心地よい距離感で交わされる会話とコーヒーのコミュニケーション。

「コーヒーを淹れることは町づくり」、かつてそんな名言を、ECT主催の1人TRAVELING COFFEEの牧野さんから聞いた事がありましたが、まさにそれが実感できた気がします。

コーヒーで良い町、良いコミュニティは作れる。

自然と生まれる会話や出会いが、その可能性を感じさせてくれるのです。

 

たとえ一見のお客さんでも気軽にお店の人に話しかけたり、隣に座ったお客さんとコーヒーのことや、好きなお店、趣味の話などをしたり、1人でまったりコーヒーを味わったりと、自分のペースで楽しむことができます。

イベントに来るつもりだった別々の人が、会場近くのお店でバッタリ出会ってそのまま一緒に来た、なんてゆうこともありましたし、SNSでお互いなんとなく知ってるんだけど、というカフェ好きのお客さん同士が初対面する、なんていうシーンを何度も見かけました。

インターネットでのコミュニケーションが便利で盛んになったことで、現実での人のつながりがより強くなっている好例のように思います。
しかもみなさん誰ひとり無理のない自然体なんです。

 

そんなゆるい雰囲気もあって、Dongreeでも他のイベントでは出来ないようなチャレンジをさせてもらえました。

それが五焙 エチオピア イルガチェフェverです。

#01 WEEKENDERSCOFFEE
#02 大山崎COFFEEROASTERS
#03 クアドリフォリオ
#04 珈琲工房てらまち
#05 サーカスコーヒー

Dongreeでいつも扱わせてもらっている、この京都5つの焙煎屋さんに、今回のイベントに合わせて『エチオピア イルガチェフェ』という産地の豆を用意してもらい、焙煎によって変わるコーヒーの味わいを楽しんでもらうという企画です。


イルガチェフェのコーヒーは、全般的にサトウキビやシトラス系を彷彿させる甘みとスパイス感紅茶に近い華やかなフレーバーが特徴です。
人によっては「イルガチェフェの焼き方を見れば焙煎屋さんの個性も分かる」、と言われるほど。

そんな豆ですから、「焙煎職人を紹介する」というコンセプトのコーヒー屋としては、一度はやってみたい企画でした。
独特な味のコーヒーだけに実はお客さんの反応が少し心配ではあったのですが、今回は最後の立誠小学校ということで、思いきって初チャレンジをしました。
やってみると予想以上に興味を持ってくれるお客さんが多く、とても貴重な経験ができ楽しかったです。
どの焙煎屋さんも、それぞれに引き出す味わいが違い、まさに五者五様。

お客さんはもちろん、私自身もよりコーヒーと焙煎屋さんに対する理解が深まったように思います。

今回限定のコーヒー豆セットも販売してました。イベントで仕入れたものなので数量に限りがありますが、通販も承ってます。

ご希望ありましたら、WEBページでのご注文、もしくはalps@dongree.netまでお問い合わせください。

また在庫状況次第では店頭でも承れますのでお気軽におたずねください。

『五焙 エチオピア イルガチェフェ ver』販売ページ

さて今回の『ENJOY COFFEE TIME week』初日を改めて振り返り、本当にいちコーヒー屋として充実の一日でした。みんなコーヒーが好きで集まってるから価値観も似ている。だからこそ無理のない関係性、雰囲気が漂う素敵な空間になるんだと思います。

この場にいれて、本当に幸せでした。

お声がけくださったTRAVELING COFFEEの牧野さん、そして運営の皆さまには深く御礼を申し上げます。

そして京都のコーヒーを楽しんでくれる全ての人達に感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとうございました。

 

『ENJOY COFFEE TIME week』は、1月21日(日)まで毎日コーヒーショップが入れ替わりで開催されますので、お時間ある方は是非体験しに行って欲しいです。

【開催場所】
元・立誠小学校
〒604-8023 京都市中京区備前島町310-2(google map
入場料無料

ラストの1枚は、初日メンバーでの記念撮影。
みなさんお疲れ様でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です